即戦力とは研修がないということ(かも)

55歳を超えて、転職をして採用されたとします。「あなたには即戦力となることを期待してます」などと言われると、少し良い気持ちになりそうです。しかし、この「即戦力」には注意したほうが良いでしょう。「あなたを育てる気持ちはないよ」という意味が含まれます。

60歳と25歳が同時にある会社に採用となったとします。職種も同じで、雇用形態も同じだったとします。入社後、半年ほど経過して、2人の上司に本部から「ステップアップの研修枠が1人分あるから、申し込むように」との指示があったら、間違いなく上司は25歳の社員を研修に送り込むでしょう。この2人に実力や向上意欲の差がなくても、上司は教育するなら若い人をためらいもなく選ぶと思います。

不公平だと感じるかも知れませんが、どうにもなりません。「若者」には「育てる」と言う言葉がマッチして、「中高年」に「育てる」と言う言葉がマッチしないという感覚的なものが、年功序列時代の価値観として多くの会社に残っています。社内の教育を受けるというチャンスは、不平等でシニア世代は不利のようです。

そこで、シニア世代が働く現場で起きることは、経験していないことや教わっていないことをやらされるという状況に追い込まれることです。現場では顧客と会社の間に挟まれた状況となります。上司は、「即戦力を期待したのだから、それくらいやってもらわないと困る」という態度や言動にでるかもしれません。

「私は即戦力なのだから頑張らねば」などと考えないことです。気持ちだけで困難を乗り越えるには限界があります。

自分を守るには2つあると思います。
・「自分には何ができて、何ができない」を自分自身で理解し、上司にも伝えて置くこと
・自己研鑽に励むこと

自分を守る方法は別途投稿したいと考えてます。

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