長距離通勤に「慣れている」と思わないこと

日本の平均的な通勤時間は片道40分だそうです。私は片道2時間の通勤を20年続けていました。当時、住んでいた街や家には満足していましたが、通勤時間だけ考えると良いことは、ひとつもありませんでした。

長距離通勤は、健康に影響します。睡眠時間に影響することはわかりやすいのですが、多くの悪影響は、間接的で見えにくいものです。

夕食時刻が遅いので、肥満につながり、高脂血症や糖尿病につながる。長時間の乗り物での移動は、ストレスが蓄積され、循環器系の病気を引き起こすなどと影響は間接的です。間接的なので、病気を発症した場合に、長距離通勤が原因だと特定しにくくなります。

例えば、うつや不安障害などの病気の原因がストレスが原因と言われても、仕事なのか、長距離通勤なのかはわかりません。原因がわからないと対処しにくくなります。

長距離通勤を続け「長距離通勤に慣れた」と思い込むのも、悪影響をわかりにくいものにします。「もう慣れたから、ストレスはない」と考えることはとても危ないことです。心への悪影響はわかりにくく、ジワジワとやってきます。

中高年になって、仕事を選ぶときは、長距離通勤は避けるべきです。時給や待遇が良くて、通勤費用を会社が負担したとしても長距離通勤になるなら、選択から外すことです。

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