SNSで他者と自分を比較しない

SNSを見ていると繋がっている人たちの「今」が目に入ってきます。身近な人たちが、今、どのような瞬間にいるのかを見るのは楽しいものです。旅行先、仕事の成果、食事、趣味など、投稿者の生活が自分のスマホやPCに飛び込んできます。中高年がSNSに参加して友人たちとの繋がりを維持することはとても良いことだと思います。

中高年は、他者と自分を比較しないことがSNSを楽しむコツだと思います。

SNSの投稿を他者と自分を比較して、自分が「他者より劣っているように」思い込んでしまう人がいます。SNSは同年代の人たちで束ねられているので、このような思い込みが多くなる傾向があると思うのです。

若いときは、周囲の友人の持つお金や財産は自分と同じようなもので、自分と同じような生活をしていたはずです。ところが40年ほど経過して、60歳定年を超えてくると持っているお金や資産も、生活も異なるものになります。

同じ会社にいた人も定年の年齢になると人それぞれに異なる生活になるのです。異なる状況は、親から引き継いだ資産であったり、家族構成によるものであって、成功や失敗の結果ではありません。それなのに自分の置かれている状況は、自分の努力不足であったと考えてしまう人が多いようです。

例えば、同年代の友人の海外旅行のSNSの投稿を見て、自分には実現できないもの、自分は負け組であると感じてしまう人がいます。自分に矛先を向けた感情を持ち、将来の不安を抱えてしまうことは精神的に不健康だと思います。

ハワイでパンケーキを食べている友人の写真投稿の次に、蒲田の餃子の写真が自分の投稿になってしまったとしても、それぞれの生活で幸せを感じて発信しているだけです。SNSの投稿内容で、金額やスケールが異なっていても、成功者と負け組ではないのです。

人の投稿を見て、辛くなるようだったら、SNSのアプリケーションを削除すれば良いでしょう。

中高年のSNSは、それぞれの生活の中で、楽しかったこと、幸せだったことを投稿し合って楽しめば良いものだと思います。

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