ファミリーレストランのロボット

日曜日の午後3時頃にファミリーレストランを利用しました。注文はタブレットで注文します。タブレットがエラーを表示して、先に進まないので、店員さんを呼ぶチャイムを鳴らしました。私(62歳)と同じくらいの年齢の男性が来て注文を処理してくれました。注文したものを運んでくれたのはロボットでした。

午後3時というピーク時の5割ほどの忙しさの時間帯ですが、店内を見渡すとロボットが2台と先程の男性1人で広いホールで働いています。このロボットには、「手」がありません。料理を運び、お客さんにお盆から料理を取ってもらうスタイルなので、料理を運べますが、お皿を引き上げる作業は先程の男性になります。

ロボットがいなければ、このファミリーレストランはこの時間帯に2人の働き手を確保する必要があったでしょう。注文するタブレットとセルフレジがなければ3〜4人は必要だったのではと思われます。それが1人で済んでしまう時代になりました。雇用が機械に奪われていると言えるでしょう。

話は飛びます。10年ほど前、私の子供が高校を卒業するとき、所属していたスポーツクラブの指導者の方がキャシー・デビッドソン氏の予測の話を子どもたちにしてくれました。

2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう

キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学教授)の予測

今まで存在していなかった職業、職種、業界が生まれてくる。逆になくなる職業もある。その覚悟を持って、自分を成長させる必要があるとクラブの指導者の方が子供に伝えたかったのだと思います。この予測の65%の数値が正しかったかどうかはわかりませんが概ねそのような社会になったと思います。このデビッドソン予測は、子供たちに向けてだけでなく、中高年にも当てはまるものではないでしょうか。

ファミリーレストランの話に戻りますが、このロボットが「手」を得て、食後にお皿を引き上げることもできるようになるのは、「まもなく」ではないでしょうか?そうなるとファミリーレストランのホールでは人は必要ありません。新しい技術はコストが下がり、採算が合い始めると急速に広がります。飲食業界だけでなく、いろいろな業界や業種で人間の仕事がロボットやAIに置き換えられ、採算に合うと急速に広がると思います。

急に雇用がなくなるということが普通になる時代になったとファミリーレストランのロボットを見て感じました。

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