管理職になる前の経験を思い出す

50代後半以降の転職で職務経歴書を書く場合、管理職経験者の多くは管理職になったとき以降の職務を並べると思います。それは大きな仕事の範囲の責任を会社から任されていた人間であるということを求人側に伝えるアピールになると思います。
しかし、ご自身の内面でキャリアの棚卸しをする場合は、管理職になる前の仕事の経験を思い出してください。その管理職になる前の仕事が自分の強みとなっていることが多いのです。そのことに気が付かないと、職種の範囲を狭めてしまいます。
例えば、管理職の前は、修理の技術者だった人が、定年後に機器の修理の仕事に就くという人に話を聞くと「自分の性格にあっている」「昔の経験が修理箇所の特定する判断に生かされている」と言います。
60歳近くになって自分を振り返ると20~30代に経験したことが自分のキャリアの基礎になっている人が多いのではないでしょうか? 
自分の中には、管理職以降の職務が輝かしいキャリアに感じ、そこに自信を持たれていることと思います。管理職で、大きな成果を上げたことが自信になっていると思います。しかし、自己理解という意味では惑わされているかもしれません。
少し深い自己理解を目指して、管理職前の自分を思い出してキャリアの棚卸しをしてください。

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