「こだわり」を修正する

中高年が職場で「変化を嫌う」と評価されることは、しばしば見受けられます。その要因の一つとして、「こだわり」の強さが挙げられます。例えば、ペーパーレス化を進める職場で、紙でのワークフローにこだわる中高年がいて、職場の変化を阻害してしまうようなケースがあります。
再就職や転職で中高年が職場に溶け込むためには、自身の「こだわり」に気付き、修正または放棄することが必要です。


中高年が新しい職場に入ったばかりでは、周囲から「こだわり」を指摘されることは少ないでしょう。そのため、自己チェックが重要です。1日の仕事が終わった帰り道など、今日の行動や発言に「こだわり」がなかったか確認するのが良いでしょう。
私のどうでもよい「こだわり」の行方をお伝えします。若い頃に先輩から「営業資料には赤い文字を使うな」と言われ、それを守ってきました。理由は、赤は赤字や赤伝票(キャンセル伝票)に使われるため、縁起が悪いというものでした。私はそれを信じて、赤い文字を使うことを避けてきました。
しかし、先日、職場の若い同僚が営業資料に赤い文字を使っているのを見て、「赤い文字を使うな」と注意すべきか、何も言わないべきかの選択を迫られました。結果的に、「赤い文字は使わない」という「こだわり」を最近捨てました。
自分自身が「正しい」と思っている発言や行動を振り返ることは、非常に難しいプロセスです。それでも職場に溶け込むには、必要な行動です。

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