転職後の「調整」

再雇用を選択せずに長年勤めた会社を去って、新しい職場に転職しても早く辞めてしまう人がいます。その仕事が自分には向いていないと判断されたのだと思います。

しかし、判断が早すぎる人が多すぎるのではないでしょうか?契約と現実が異なっていたり、嫌がらせを受けた場合は、早めに辞めるべきだとは思いますが、自分に向いてないと判断するにはある程度の時間が必要だと思います。

中高年であれば、仕事を覚えるのは若い人よりは遅くて当然ですし、慣れるのも時間はかかります。仕事の全体像も掴むにも若い人より時間がかかるのが普通です。若い人より辞めようという判断は遅めであるべきで、早めのその判断は適切とは言えません。転職後すぐの余裕がまったくない状態では、自分に仕事が合っているかの冷静な判断はできないのではないでしょうか?

早くに「自分に向いていない」と思ってしまうのは多くの場合は「調整」ができていないだけだと思います。転職後に「良かれと思ってやったことが、上司から否定されてしまう」ようなことが起きます。そんなときは「自分に向いてない」と考えるのではなく、「調整」するのです。新しい職場の「ものさし」や業務範囲に自分を合わせる「調整」をしてください。中高年の「調整」は簡単ではありません。前の会社の文化でできている自分を調整することはエネルギーを使うはずで、ヘトヘトになるかもしれません。

しかし、「調整」を終えないとその仕事の良いところややりがいは見えてこないと思います。

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