50歳を超えたら、学習習慣を

多くの会社では50歳を超えるとスキル向上の研修が減ってきます。研修はありますが、コンプライアンス上の注意点など、不祥事を防いだり組織の統制を保つものに限られてしまいます。

会社の教育は、定年年齢を意識したもので40〜50歳を能力のピークになるよう構築されています。定年後「70歳まで働こう」と考えた場合は、6歳〜20代の教育機関で受けた教育とその後の雇い主から提供された40代までで受けた教育だけで、働く場所を探すと職種や業種の範囲の狭いものになってしまいます。

少し前の先輩方は、定年後に働くことはなかったので、生活の糧につながる学習の必要はありませんでした。今の中高年は、学習を雇い主に依存したままだと学習の空白期間を作ってしまいます。これからは、ずっと自発的で、かつ費用は自己負担の学習が必要とされます。

空白期間への対策は「勉強しよう」ですが、簡単なことではありません。決意は簡単ですが、働きながらの学習は大変です。まずは学習する習慣を身につけることだと思います。勉強道具をそろえ、勉強する場所を確保して、何か小さな項目で、趣味の題材でも良いので軽い学びに小さなチャレンジしてみたら良いと思います。寝る前の1時間でも、家族の週末の買い物に付き合って、カフェで待つ1時間でも、時間を作ります。

セカンドキャリアに向けて、「勉強するぞ」と決意し、がむしゃらに机に向かうのは、身体にも心にも負担が大きいし家族の理解も得にくいと思います。セカンドキャリアに入ってからも学習は続くのです。学習では瞬発力より、継続的な持久力で、「習慣」が必要です。

学ぶ習慣を作ってから、その後にセカンドキャリアに向けての課題を乗せるというのがオススメのステップです。

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