65歳を過ぎても働くために

2019年の労働政策研究・研修機構に「60代の雇用・生活調査」という調査があります。調査の中に「65歳を過ぎても働くために必要なこと」という質問があります。

65歳を過ぎても働くために必要なことを複数回答で尋ねたところ、「健康・体力」が82.0%と最も多く、次いで「仕事への意欲」(58.9%)、「仕事の専門知識・技能があること」(46.2% )、「協調性(年下の管理監督者の下でも働けることなど)」(34.9%)、「専門性よりは色々な仕事ができる能力や幅広い経験」(21.4%)が挙げられた。

出典:「60代の雇用・生活調査」独立行政法人労働政策研究・研修機構
(https://www.jil.go.jp/)

これらは職場を生き抜いた先輩方の声です。働いている中で日々感じていることが表現されていて、その背景にはいろいろなことを目にしたり、体験したことが想像できます。

82%にもなる「健康・体力」と答えた方は、体調を崩されて仕事を辞めた方を見たり、自分の体力や疲労度と相談しながら労働時間の契約やシフト希望を考えたりという経験が表現されていると考えます。

私が興味を持ったのは「仕事の専門知識・技能があること」と「専門性よりは色々な仕事ができる能力や幅広い経験」という2つの相反する意見があることです。

「専門性よりは色々な仕事ができる能力や幅広い経験」は、私の周囲で元気に働いている先輩方の声から考えると「柔軟性が必要」というのも含まれるのではないでしょうか。

中高年になって、いらないプライドを維持することから職場に順応できなくなくなる人が現れます。

・業務フローの変更があるとついていけない人

・自分の業務範囲を狭く、勝手に主張する人

・ルール内とルール外の境界線からなるべく遠くで仕事をし続ける人

私の勝手な想像ですが、「専門性よりは色々な仕事ができる能力や幅広い経験」と答えた人はこのような人たちを職場で見たのだと思います。このような人にならないようにすれば職場に順応できるはずです。

「専門性よりは色々な仕事ができる能力や幅広い経験」は大きな武器だと21.4%の方が言われてます。

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