経験だけでは先細りになるケース

ある機械のメンテナンスサービスの会社とお取引させて頂いたことがありました。その時期、メーカーからは従来の単体の機器に加え、ネットワークに接続できる機器が売り出され、メンテナンスサービスの会社も対応に迫られていました。その会社の多くのサービスマンは、ネットワークに接続できる機器の研修を受け始めました。

定年が近いあるサービスマンだけはその研修を受けず、再雇用後はネットワークに繋がらない従来の機器のメンテナンスをする業務になりました。しかし、急激に従来の機器はネットワーク接続機器に置き換わり、仕事は減っていったそうです。他の人と同様に研修を受ける必要があったのではと感じたことがありました。

シニア世代にとって、経験は重要な武器と言えますが、経験だけでは先細りになるケースがあります。
そもそも、年齢に関係なく、学習している人が知識や能力を高めているのであって、定年が近い、高齢だからと言って、学習や研鑽を止める必要はありません。会社は、50歳を超えるといろいろな研修費用を負担しないようになります。そうであれば、自費でも必要な勉強はコツコツ続ける必要があります。また、公共の安価な学習の場も探せばあります。
仕事によっては、適切な学習や研鑽が身を助けると思います。

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